学校法人芝学園 芝中学校・芝高等学校 技術工作部
船舶飛行機班 2011年度カヌー製作記

 2008年秋から2011年にかけて、合宿用のカヌーを製作しました。

 2008年の秋から2009年の年始にかけて設計図をもとにモールド(型)を作りました。設計図が今まで作ってきた
カヌーのものと少し書き方が変わっていたり、モールドの整形をするためのかんなの手入れがよくできておらず、
作業が長引いてしまいました。

 出来上がったモールドはストロングバッグ(作業用船台)に取り付けました。

 次に、ステム(先端の材)用のスプルース(木の一種)材を蒸気で蒸して柔らかくし、先端のモールドに添って曲げました。
 モールドの製作で時間をかけすぎてしまい、2009年の合宿には間に合わなくなったので、
この船を2009年の合宿に持っていくことを見送りました。

 かわりに「須丸」という船を作り、2009年の合宿にはその船を持っていきました。
 詳しくは「須丸製作記」をご覧ください。

 2009年秋から作業を再開しました。厚さ9ミリ幅21ミリの米杉材を一枚づつボンドと仮釘で貼り合わせ、クランプで締め付けました(プランキング)。このとき、ズレが生じないように一枚一枚にかんなで角度を付けました。

 プランキングを終えると、サンダーで外側の表面を滑らかにしました。

亀裂の修理が終わった後、外側に樹脂を塗布しました。

 ストロングバッグから船体を取り外し、今度は内側を研磨し、パテを塗りました。サンダーがうまく当たらないので、
時間がかかりました。
 亀裂の修理等、予想できなかった作業が多かったため、6月になっても完成できる見込みが無かったの
で、2010年夏の合宿での進水も見送りました。

 2010年秋から作業を再開し、内側に樹脂を塗りました。外側に比べて塗りにくい箇所もありましたが、なるべく空気が入らないようにしました。

 その後表面を研磨し、補強材をつけ、余分な部分を切り取って・・・

 2011夏合宿の二日前に、浮く状態になりました。

 2011年7月 山梨県・西湖で悲願の進水。
 予定より2年遅れましたが、無事浮かんでよかったです。

 計画の甘さと作業の遅さが、大幅な遅れを招きました。次の船を作るときは、効率的で迅速な作業を心がけたいと思います。

 4月に入り、パテで隙間を埋める作業をしようと船台を移動していたところ、船台を持ち上げたときに船台をひっくり
返してしまい、船体に大きな亀裂が入ってしまいました。
 この亀裂は、樹脂とガラスクロスを「ばんそうこう」のように使って直しました。